福井県議会 2022-10-18
令和4年予算決算特別委員会土木警察分科会 本文 2022-10-18
初めに、総括説明の聴取に入る。
理事者より説明を求める。
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◯警察本部長 警察本部長の江口である。
分科会長を初め、
委員の皆様方には、日頃から警察行政の各般にわたり深い理解と多大な支援を賜り、厚く御礼を申し上げる。
審査に先立って、最近の治安情勢について若干説明させていただく。
本年9月末における刑法犯認知件数は1,834件で、前年同期と比べて52件減少している。検挙件数は1,157件で、前年同期と比べて154件減少している。検挙率は63.1%で、前年同期と比べて6.4ポイント減少している。
一方、子ども、女性の安全を脅かす事案や高齢者を狙った特殊詐欺は、いまだ多く発生している。
また、交通死亡事故死者数については、9月末現在で23人、前年同期と比べてプラス9人、昨日時点では24人、前年同期と比べてプラス6人となっている。例年、10月から12月までの間に死亡事故が多発する傾向にあり、厳しい状況となっている。
このような情勢を踏まえ、県警察としては県民の安全と安心の実現のため、今後も主要施策を初めとする各種施策を強力に推進し、さらなる治安の向上に全力を努めていきたいと考えている。
なお、令和3年度の主な取組及び今後の取組については、この後、公安
委員会総括として会計課長から説明をさせていただく。分科会長を初め、
委員の皆様方には忌憚のない意見を頂き、引き続き指導のほどよろしくお願い申し上げる。
〔会計課長、公安
委員会総括について、資料に基づき説明〕
3
◯山本建分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。
各
委員より
発言願う。
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◯佐藤委員 本部長から説明していただいたが、令和3年度の総括ということであるので、令和3年度と今年度も含めて改善すべき点を令和5年度の予算や施策に反映することになると思うが、本部長としてどういう点を今後一番重視していかれるのか、まずお尋ねする。
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◯警察本部長 決算を踏まえてというところもあるし、また現在の治安情勢を踏まえることも併せて必要だと思っている。
そういう中で、主要施策の成果に関する報告書の令和3年度の主な取組としても記載があったが、やはり交通関係で、特に死亡事故が増えているということもあるので、予算という意味で言うと、交通安全施設の強化については、やはり大きな課題かと思っている。
併せて人材育成も当然重要になってくる。サイバー犯罪等々、いろいろ犯罪の形態も変わってきているので、この辺りは重視していかないといけないと思っている。
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◯佐藤委員 それで、今説明いただいた項目だが、本部長からお話があったように、交通事故対策で交通安全施設の新設・更新を推進するということで、令和3年度も、今年度もそういう取組になっているが、令和3年度と令和4年度の新設箇所数と更新箇所数を教えてほしい。
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◯交通部首席参事官 令和3年度当初の事業内容として、信号機制御機の更新を100基している。それと、管制中央装置の改修を1式、視覚障がい者用装置2基を更新、音響式誘導装置2基を更新している。災害時の電源付加装置を2基購入している。灯器のLED化は11式であって、信号柱の建て替えは5本、路側標識建て替えは612本、オーバーハングの建て替えは13本、横断歩道の塗り替えは84.0キロ、これを箇所数で言うと約870か所となる。実線の塗り替えについては106.5キロである。信号機の削減にもお金かかるのが、15基である。
これに対して、令和4年度は、制御器の更新が97基である。管制中央装置の改修を1式、交通量監視カメラを1台新設と、視覚障がい者用装置1基を更新している。災害時の電源付加装置は5基で、これについては自動起動式とバッテリー式があるが、自動起動式5基を新たに付け加えるものである。
あと、これとは別に、可搬式による発電機を16台新たに購入する。また、灯器のLED化を22式、信号柱建て替えを10本、路側標識建て替えを677本、路側標識新設を103本、オーバーハングの建て替え8本、横断歩道の塗り替えを80キロ、これを箇所数にすると約830か所となる。実線の塗り替えが103キロとなっている。信号機の削減については10基である。
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◯佐藤委員 信号機の削減が、令和3年度15基で、令和4年度10基で、合計25基削減しているが、これは移設を伴わないで丸々削減ということで25か所減ったということか。
9
◯交通部首席参事官 そのとおりである。
また、先ほどの答弁に付け加えさせていただくが、信号機の新設については、令和3年度は1基、令和4年度は7基である。
10
◯佐藤委員 交通関係の要望は、議会でも議論になって、信号機の要望など、割と一番いろいろと出ると思うが、福井県内でもいろいろな道路が作られ延びている中で、信号機の数が減っていくというのは何となく、非科学的な言い方かもしれないが、不安になると思う。その辺は、地元との調整の中で、課題などは特に起こってないのか。残してほしいとか、なくすならこっちへつけてくれとか、移設の要望などはないのか。
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◯交通部首席参事官 信号機の撤去というと、今
委員指摘のとおり、そういったイメージを抱くものであると認識している。ただし、不要であると判断したものについて撤去を進めているところで、これまで撤去を進めたのは一灯式信号であって、赤色または黄色で点滅するものである。これは交通事故抑止にそれほどつながってないという実態が全国でもあったということであるので、そういった不要であるという説明をしっかりと住民の方にして、撤去後の絵姿を、例えば信号機を撤去する代わりに、オーバーハングの一時停止の標識をつける、道路に赤色でペイントするなどといったことをしっかり説明して、納得いただいた上で撤去していると認識している。
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◯佐藤委員 数年前に、福井市の日新小学校の近くで、今言われた一灯式の信号機が撤去されるということで相談いただいて、県警に相談したら、先ほど言われた赤いペイントにしてもらったところは確かに私の経験でもある。その後、事故がそんなに増えているとは聞いていないので、それはそれで効果があったのかなと思うが、住民の不安というか、感情というか、それもよく酌んでいただいて、代わりの対応をしっかりとしていくことはお願いしたい。
最後にもう一点、コロナ対策で情報通信ネットワークという話があったが、たしか全国でも、福井県警でもどこかの警察署で5人とか10人とかまとまってコロナ感染者が出たということはあったと思う。そういう場合に、例えば代わりの人を応援で県警本部から送るなどということもあったと思うが、情報通信ネットワークというのは、例えば、コロナでどこかの警察署で20人休まないといけなくなったとき、情報通信ネットワークを何か強めれば、その代わりになるのかというと、ちょっとぴんとこないが、その辺はどういうイメージなのか。
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◯会計課長 この回線の増強については、部内での研修、会議、打合せなどで利用している。
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◯警察本部長 補足をさせていただく。
このネットワークの強化については、特に新型コロナウイルスの感染がひどくなっているときに、少しでも感染リスクを減らすため、なるべく集まらなくてもいいものは集まらない形で仕事ができないかという発想で整備を進めたものであって、具体的には会議とか研修とか、あるいは本来の職場まで行かずとも直近の施設に行けば仕事が済むようにという発想で整備を進めているものである。
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◯斉藤委員 佐藤
委員から交通関係の質問があったが、よく耳にするのは、やはりラインがよく消えていることをお聞きする。これは県警の予算枠には交通部門という枠があって上限が決まっているから、こういうことが再三言われていてもよくなったということはあまり聞かない。その辺どのように把握していて、来年度、予算枠を少し増やすことは検討いただけるのか。
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◯交通部首席参事官 今ほど指摘のあったラインの塗り替えの関係については、予算の上限云々という話もされたが、そういったものにとらわれずに、必要な箇所はちゃんと塗り替えていくといったスタンスでやっていきたいと考えている。
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◯警察本部長 補足する。今、予算の話ということであった。この点についてはこれまである程度予算が厳しいということも見ながら優先順位をつけて行うという要素が強かったわけであるが、北陸新幹線が開業するということもあるし、来年度については知事部局と連携を取って、特に努力していきたい。
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◯山本(芳)
委員 防犯カメラについて伺う。日本ではいろいろな事件が発生しているが、福井県における防犯カメラの要望、設置数などを教えていただきたい。
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◯生活安全部首席参事官 防犯カメラの設置状況について、7月末現在で、県内に設置された街頭防犯カメラとしては2,337か所、4,917台を確認している。設置数については、警察官が各種警察活動を通じて把握しているものであって、個人や企業等が独自に設置した防犯カメラ全てを把握しているものではない。
20
◯渡辺委員 令和3年度1年間のゾーン30の指定箇所について伺う。
21
◯交通部首席参事官 ゾーン30は、現在県内で33か所整備しており、先般、明新地区に1か所整備したところである。
22
◯渡辺委員 ゾーン30について、例えば、通学路に指定されているところで交通量が結構激しいところが、指定の箇所の条件として上がってくるとお聞きしているが、そこを抜け道のように使われることが多く、閑静な住宅街を高速で走る車の量が多いところを、しっかりとゾーン30のエリアとして指定するとお聞きしている。
それで、例えば、明新地区もまだだが、令和3年度でゾーン30をエリア的に指定したところで、指定以前と比べて、速度がちょっと抑えられたとか、あるいは安全性が高まったとか、そのような検証はどうやっているのか教えてほしい。
23
◯交通部首席参事官 検証というのは、通過車両の速度が抑制されているのかということになるかと思うが、可搬式の速度取締り装置をそういった箇所に設置して、速度の抑制がなされているかどうか検証することがある。
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◯渡辺委員 検証する場合もあれば、しない場合もあるということか、ゾーン30に指定してある程度たってから、通行車両の速度についての検証を確実に行っているとは思っているが、設置してから何か月後に検証するのか。そして、設置前と比べてどのぐらい抑えられたという検証を必ずするのか。これを教えていただきたい。
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◯交通部首席参事官 検証の時期であるが、時期やタイミングなどの決まりはない。
ただ、先般、こちらから全警察署に対して、そういった検証を実施するように指示したところである。
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◯渡辺委員 では、令和3年度設置されたところで、具体的に、指定してからどのぐらい速度が下がったなどという検証をされているのであれば教えてほしい。要するに効果がどのぐらいあったかということである。
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◯交通部首席参事官 令和3年度にはゾーン30を整備していない。
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◯渡辺委員 では、令和2年度でもいいが、33か所整備した中で、1例でいいので、そこをこういうふうにしたらこのぐらい下がったという実際の効果があれば教えてほしい。
29
◯交通部首席参事官 これまでの検証の結果であるが、整備した区域については、タイミング的にはいろいろ差がある。ただ、整備した区域の中で、人身事故の関係で検証すると、減少したところが7区域ある。逆に、増加したところが1区域ある。変化なしのところが23区域ある。今検証しているところが1区域ある。一定の効果があったものとは認識している。
30
◯渡辺委員 速度を抑制するためのゾーン30の指定だと思うので、人身事故だけではなく、速度の調査も県警としてしっかりやっていただきたいと思うがどうか。
31
◯警察本部長 ゾーン30については、これまでもいろいろな声としては、スピードが落ちたなどという話は来ているところもあって、全国的にも効果があるということで進めてきたものである。福井でも具体的に整備してきたところはあるので、人身事故の増減を見ているところであるが、実勢速度ということも含めて、今後どういう検証がいいのかしっかり検討していきたい。
32
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
33
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで総括説明に対する質疑は終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
34
◯山本建分科会長 次に、警察本部の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔会計課長、令和4年度決算審査資料について、資料に基づき説明〕
35
◯山本建分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。
各
委員より
発言願う。
36
◯佐藤委員 決算審査資料19ページ、不用額調べで、公安
委員会費の執行割合が66%であるが、これは、コロナの影響で開催できなかったというのが理由なのか。
37
◯会計課長 そのとおり、コロナの関係で開催回数が減少している。予算額について大体5回で見ているが、コロナ関係で減少した。
38
◯佐藤委員 コロナも収まるかどうかまだ分らないが、第8波も来るとか、いろいろなことがあるが、先ほどの話にあった、オンライン用の情報端末を活用した開催というのは今後検討されるのだろうか。
39
◯会計課長 公安
委員会も警察署協議会も、民間の方を
委員に指定しているため、先方用の機器などが全員分はないので、現在はオンラインによる開催は対応できていない状況になっている。
40
◯佐藤委員 公安
委員会にしても警察署協議会にしても、必要性があって作られている組織なので、いろいろな工夫をお願いしたい。
それから、決算審査資料20ページ、負担金・交付金調べの犯罪被害者等生活支援金で、交付先が5名と1名で合計6名とあるが、それぞれの支給の理由を簡単に教えていただきたい。
41
◯会計課長 5名の20万円に関しては重症病の被害者、1名の60万円はお亡くなりになった方の遺族への支援金になっている。
42
◯佐藤委員 今後、いろいろな犯罪の件数が、仮に警察などの努力によっても増えたとすると、例えば対象者が20人になっても30人になっても支援金は大丈夫なのか。
43
◯会計課長 今現在は、実績ベースで予算措置しているが、仮に年度当初にそういったことで増えた場合には、流用や協議等々により対応していきたいと考えている。
44
◯佐藤委員 よろしくお願いする。
最後に、決算審査資料24ページ、補助金調べで、福井県暴力追放センター事業補助金が22万円となっているが、外郭団体の決算書類も決算の補助資料として頂いていて、公益財団法人福井県暴力追放センターの事業報告及び決算書類を見ると、総事業費約1,000万円で、このうち22万円しか出してないということだろうが、ほかの資金をどう手当てしているのか。
45 ◯刑事部首席参事官 補助金は確かに年々削除される傾向にある。初年度1,000万円あったのが、訴訟費用の準備金などの補填のため、本来の暴力追放センターの事業が縮小しないように、令和3年度は22万円程度となっている。
46
◯佐藤委員 本来の活動が縮小するのでは本末転倒であるので、暴力団の関係であるから必要な額はちゃんと措置していただきたい。
それから、暴力追放センターの事業報告及び決算書類を見て思うのは、暴力追放センターは資産運用で債券を購入しているが、福井県の債券も1億円ほど買っているし、北九州市債、福岡市債などでかなり運用している。これは、向こうのほうが、ちょっと言葉が難しいが、暴力団などの抗争が多くて、そういうことを応援する意味もあって向こうの債券を購入するなどということになっているのか。福井県の債券よりも向こうの債券のほうをたくさん買っているので。
47 ◯刑事部首席参事官 出捐金の運営費用を事業費に充てている関係上、証券会社の勧め等もあって、当時利回りがいいところを中心に買ったということである。
48 ◯鈴木宏紀
委員 いわゆるスピード違反とか一時停止違反とか、そうした交通違反の罰金については諸収入になるのか、雑収入になるのか、どこに入るのか教えてもらえるか。
49
◯会計課長 反則金については、国庫に入ることになる。
50 ◯鈴木宏紀
委員 国庫に入る金額は分かるか。
51
◯会計課長 今の手元に数字はないので、後ほど調べてお答えする。
52 ◯鈴木宏紀
委員 何を聞きたいかというと、交通取締りを行う上で、そういう反則金が国庫に入ることで、交通安全に関するいろいろな施設に回すため返ってくると思うが、先ほどの総括説明でも質問があったが、交通取締りを行う上で、反則金を払った方が、本来であれば真摯に反省して、スピード違反で捕まれば反省して、スピード違反をこれからはやらないでおこうと考え、普通は交通マナーがよくなって、交通事故の抑制に資するという意味で、いろいろな取締りをしていると思う。国庫に納めるノルマがあるのか分からないが、取締りを行う目的が、反則金のノルマを達成するためなのか。そうではなく、本当の目的は交通事故の抑止であるが、そこについてはいろいろな考えがあろうかと思う。なぜかというと、基本的にそういった取締りを行ったときに、実際に取締りにあって反則金を払った方の話を聞くと、なぜここで一時停止の取締りをしているのかとか、ここでスピード違反を捕まえても交通事故抑止にならないのではないか、という話をよく聞くのである。先ほどの移動式オービスもそうだが、9月の当常任
委員会でどのぐらい使っているのかと聞いた。移動式オービスは、先ほどのゾーン30みたいなところでも置いておくことはできるわけである。交通取締りをする目的が反則金を徴収することではなく、交通事故の抑制が目的であれば、そこに移動式オービスを置くことによって、自動的にスピードは落とすようになると思う。かつ、移動式オービスの前に、100メートル後に移動式オービスを設置してあるなどと、もっと大きな看板で書いてあれば、必ずスピードを落とす。そういう交通取締りのやり方を、県警の内部で今まで議論したことがあるのか。そこについての見解をお聞かせ願いたい。それで罰則金の話を聞いた。
53
◯交通部首席参事官 まず、今
委員から指摘のあったノルマという話はない。
あと、いろいろ県民の方から、なぜこんなところで取締りをするのかとか、よく分からないといった声がよく聞かれるという話だが、こちらのほうでは交通事故抑止に資する取締りを実施するよう指示を徹底していて、各警察署にも交通事故多発路線であるとか、多発箇所での取締りを推進しているものと承知している。ただ今のような話が出てくるということで、そこはやはり取締りをしている警察官がなぜここで取締りするのかの説明不足があると思う。例えば、そこで事故が多いなら、ここでは、いつこのような事故が発生しているとか、そういった説明不足によるところが非常に大きいかと感じているので、そこの説明も含めてしっかりと適切に対応できるよう、今後とも指導していきたいと考えている。
また、移動式の取締り機である、可搬式のオービスの関係だが、確かに指摘のようにそこに置くことによって、またそれに加えて、取締り中という看板を設置することになっているので、それをすると確かに事故抑止も、速度抑制も間違いなく図れると考えている。
ただ、そういった取締りも確かに必要だが、逆に可搬式オービスを置かなかったときは、当然看板も置かないので、そうなると、今は取締りをしてないのだなということで、どうしても人間、甘えもあるので、速度を出そうなどといったことにもなる。そういったことにならないようにしっかり見える、見せる取締りといったものも推進していくし、置いてないときの速度抑制にも対応できるような取締りもやはり必要ではないかと考えている。そこは理解いただけたらと考えている。
54 ◯鈴木宏紀
委員 今の話を聞いて、確かに設置しなかったとき、設置してないから今日はスピードを出していいかという話になってくることもあるかと思う。そういう意味では理解した。
ただ、違反切符を切ったときに、一番大事なことは、そこで反省して交通ルールを守るという意識の転換を図ることが物すごく大事だと思う。そこの意識の転換を図れずに、警察の取締りに対して、逆に反抗的になってしまうと本末転倒であるから、今その話があったように、説明は大事だと思う。そういった説明は、現場の警察官の方は忙しいだろうが、どうしてここで取り締まっているのかということも含めて、きちっと説明をしていただくように、これからは指導していただきたいと思うのでよろしくお願いする。
55
◯渡辺委員 決算審査資料7ページ、収入未済額調べのいわゆる反則金というか、延滞金の決算が出ている。平成23年から令和3年までの未納分の数が出ていて、びっくりしたのは、件数、実人員の欄で、令和3年だけ異常に多く998人である。それまでは平成23年の1人から始まって、令和2年までは2桁だが、令和3年度が3桁の、しかも1,000件に迫る異常な件数になっている。この理由というのは、特別にこれを取り締まったからということがもしあったら教えてほしい。
56
◯交通部首席参事官 委員指摘のとおり、令和3年の数字が、ほかの年と比べると異常に多い数字になっているということであるが、これはこの表を作成するルールによるもので、令和3年の収入未済額約1,500万円であるが、これは徴収対象額全てを計上している。これは何かというと、これまで徴収できなかった金額が入っているということであって、実際、来年度の今の時期ぐらいにこの資料を作成すると、ここの令和3年の数字は一番右端にある決算年度末収入未済額の81万9,000円という額に置き換わって、令和4年の数字がまた徴収対象額として同じような金額が計上されることになる。
57
◯渡辺委員 よく分かった。
次に、決算審査資料18ページ、繰越金調べで、交通指導取締費の通学路対策事業が令和3年度当初で815万円だったのが、令和4年度にほぼ全額繰り越されている。これは令和3年度2月補正だったので仕方がないと思うが、令和3年度の事業の通学路対策事業が令和4年度に、現在の進捗率が60%ということになっているが、改めてこの令和3年度に通学路対策事業として何か所を予定されていたのか。そして、令和4年度に繰り越されているのが、60%とは何か所分ぐらいの進捗状況なのか教えてほしい。
58
◯交通部首席参事官 この資料を作成した令和4年7月末時点の進捗率は60%だが、現時点では全て終了している。
工事の概要としては、道路標識の新設であって、大きなオーバーハング式が3本、路側標識が23本、自発光式が1本、横断歩道が1キロということで、その内訳として新設が9か所、横断歩道の移設が3か所、塗り替えについては15か所実施している。あと、停止線、区画線の実線を5キロ整備している。
59
◯渡辺委員 最後にするが、令和3年度についてはもう100%終わっているということで、あと残り何か所ぐらいあるか教えてほしい。
60
◯交通部首席参事官 交通安全施設の関係で、令和4年度の進捗というと、今大体70%弱ぐらいを終えたところであって、本当になるべく早く実施することで対応しているところである。
61
◯山本(芳)
委員 主要施策の成果に関する報告書167ページ、交通安全施設等整備事業の信号機の新設について伺う。昨年は1基で、今年は7基ということだが、各地域からの新設の要望は何か所あったのか。
62
◯交通部首席参事官 信号機の新設の要望は、例年大体60から80ぐらいと把握している。
63
◯山本(芳)
委員 それでは、継続も含めてどれぐらいあるのか。
64
◯交通部首席参事官 60から80ぐらいのほとんどが継続である。
65
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
ここで、分科会長を交代させていただく。
〔分科会長、副分科会長と交代〕
66
◯山本建
委員 2点伺う。
先ほどの渡辺
委員の関連で、決算審査資料7ページの収入未済額調べで、放置違反金未納付による収入未済額が、令和3年度は81万9,000円で、令和3年度末で400万円近くが未納になっており、8ページの不能欠損額調べで、不納欠損で時効で消滅しているが、これは払わない方々がどういう理由で払わないのか。また、どのようなアナウンスで支払いを促しているのかを教えてほしい。
67
◯交通部首席参事官 払わなかったということであるが、これは時効が5年で設定されていて、払わないというのは本当に財産的に払えないということである。放置違反金制度においては、実際に払っていただくためにいろいろな手続があって、例えばその違反車両で違反するということなので、当該車両の車検拒否制度があって、実際、車検はできるが、お金を払っていないので新たに車検証をもらえないというものもあるし、中には財産差押えといった手続を取るものもある。そういったことで、言い方は悪いが、払わないで済むというのは非常にまずい話だと考えているので、徴収すべく努力している。
68
◯山本建
委員 逃げ得がないということは分かったので、しっかりやっていただきたい。
最後に、決算審査資料44ページの備品調達状況調べを見ると、車を5台買っている。警察車両にはパトカー、警備車両、捜査車両などいろいろあると思うが、ハイブリッド車や電気自動車など、そういうエコな自動車を優先的に買っているのか。その辺はどういう制度で今進められているのか。
69
◯会計課長 昨年度買った車両にはハイブリッド車はない。今後、小型警ら車や白黒のパトカーについてもハイブリッド車の導入に向けて、いろいろと部内で検討を進めている。
70 ◯島田副分科会長 分科会長を交代する。
〔副分科会長、分科会長と交代〕
71
◯佐藤委員 主要施策の成果に関する報告書168ページ、駐在所等整備事業であるが、鯖江警察署糸生駐在所については令和3年度に建設工事を行ったとある。これは火災で焼失したところだと思うが、この火災の原因と今後のほかの
駐在所等への対策をどのようにされたのか。
72
◯会計課長 鯖江警察署糸生駐在所については、指摘のとおり火災で焼失している。当該年度の補正予算により年度内に完成している。
ほかの交番、駐在所については、令和3年度のときに点検を実施した。火災に至るような大きな原因になるものは特になかったが、若干コンセント付近が劣化していたなどというものについては、全て修理し、令和3年度に措置している。
73
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
74
◯山本建分科会長 先ほど鈴木宏紀
委員より依頼のあった罰金の国庫への金額の資料については、当
委員会として提出を求めたいと思う。よろしくお願いする。
ほかに
発言はないようであるから、これで警察本部の審査を終了する。
以上で、公安
委員会関係の審査を終了する。
理事者には退席願う。
〔理事者退席〕
指摘・要望事項案の項目についての協議
75
◯山本建分科会長 それでは、指摘・要望事項案の項目について協議願う。
なお、本分科会としての最終的な指摘・要望事項案の項目については、明日の分科会において全ての部局の審査終了後に2日分を総括して決定いただきたいと思う。
それでは、本日の審査において、指摘・要望事項案として適当と考えられる項目はあっただろうか。
76
◯佐藤委員 公安
委員会と警察署協議会の開催が、いろいろ事情があってできず、回数が減っているというのでは、やはり本来の設置目的が果たせないということにもなると思う。確かに先ほど答弁にあったように、みんなにタブレット端末を渡すわけにはいかないという事情も分かるが、どういうやり方がいいか、工夫して、本来の機能を果たせるようにというのはお願いしたい。
77
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
78
◯山本建分科会長 ないようであるから、本日の審査における指摘・要望事項案については、今ほどの佐藤
委員の
発言の項目について翌日協議させていただく。
以上で、本日の日程は終了した。
明19日は、午前10時より分科会を開会する。
これで、本日の分科会は散会する。
~以 上~
予算決算特別委員会土木警察分科会
分科会長 山本 建
発言が指定されていません。 Copyright © Fukui Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...